記事: 「季節の変わり目に気をつけること」

「季節の変わり目に気をつけること」
【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2025.3.14
こんにちは。3月に入りぐっと気温が上がってきましたね。
日の入りも遅くなり夕方のお散歩もしやすくなってきたのではないでしょうか?
気分もあがりやすい季節ですが、実は気をつけたいことも・・・。
今回はそんな内容についてお伝えしますね。
《体調にはどんな変化があるのか》
冬の寒さから守るために蓄えたエネルギーを放出するのが春。排出し循環をよくして行きたい季節です。
中医学的な内臓分類である「五臓」の一つ、「肝」に負担がかかりやすい季節であると考えられており、そのケアをすることで、目の不調(ぼやけ、かすみ、眼精疲労)や筋肉のこわばりなど春特有の不調を予防出来ると言われています。
有効なケアとしては
食養生:
春の旬の食べ物(春菊やたけのこ、セロリ、菜の花、ごぼう、アスパラガス、小松菜など)を積極的に食べるというのがお勧めです。
これらは肝の働きを改善させ、滞りやすい気血を巡らせる力のあるものが多いのがその理由です。
ただし、たけのこ、セロリ、ごぼうなどは繊維質が多い、アクが強いので与える際にはフードプロセッサーで細かくする、ごぼうであればごぼう茶として使用する、がおすすめです。
また、肝の働きを整えるには「酸味」も有効で、酢や柑橘系の果物なども合わせて摂るとより有効です。
日々の養生:
春は冬の間にこもっていた大気中のエネルギーが開放される季節。できるだけ早起きして自然の良いエネルギーを取り入れることで、元気に過ごすことが出来ると言われています。
身体の中から外から同時にケアしていきたいですね。
《換毛期による抜け毛への対処法》
冬毛から夏毛に生え替わる時期、ではあるのですが、実は昨今は室内飼養が多く、一年を通して居住場所での温度差が少ないため、はっきりとした換毛期じゃない子もいるようです。
なので今の時期だけではなく通年、の対処法としてお伝えしたいと思います。
抜け毛を放置しておくと、それらが絡まりお団子状になってしまいます。
それによって通気性が悪く皮膚炎を発症しやすくなってしまいます。
また、その状態は被毛が引っ張られるため、皮膚が突っ張って不快なため、その部位を噛む、搔くなどして傷をつけてしまうことがあります。
このようなことを防ぐにはブラッシングをすることが一番なのですが、皮膚に負担のないブラシを使う、静電気防止のブラッシングスプレーを使うなどパートナーが快適にケアを受けられる工夫をしましょう。
ブラッシングは血液循環もよくしますので、肝のケアにも有効です。
また、被毛に付着した花粉を室内に持ち込まないためにも散歩後のブラッシングを習慣にするのもいいですね。
人も犬も不調が起こりやすい季節の変わり目、お互いが快適に健康に過ごせますように。
加藤ゆかり先生は、パートナーであるオーストラリアン・シェパードの女の子Alana(アラナ)と共にセミナーやイベントなどで活躍中。
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